入園して1年が過ぎ、タローは年中クラスになりました。
~お待たせしました先生!~
加配の制度は本当にありがたい!
待ちに待った加配の申請が通ったのは年中から。
始めてタローについてくれたのは初任の優しい先生でした。
加配といっても支援の程度によって1人の先生に対して園児が1人~3人と幅があります。
タローの場合は手探りだったこともあり1対1でスタートしました。
「加配」という言葉も園に入って初めて知ったので、
「そういう制度があるんだな~」
最初はこんな程度の認識でした。
しかし!
・いつもタローの事を細かく見てくれている。
・トラブルが起きる前に対処してくれる。
・園であった事を細かく伝えてくれる。
・タローの気持ちをお友達に代弁してくれる。
・タローの良いところ、直した方が良いところを一緒に考えてくれる。
・・・良い事づくしです!とても安心感があります!
タローも先生が大好きで信頼をしているのが伝わってきました。
~加配は特別だからイヤ?~
しかし、中には特別な配慮に抵抗感があるお母さんもいます。
「加配をつけるよう勧められたけど断った。」
「そんな目で見られるのが耐えられない・・・」
といった意見があり申請を出さない方も多いようです。
もちろんそんなお母さんたちの気持ちもわかります。
「あなたのお子さんには特別な配慮がいる」
何の心の準備のないまま言われても戸惑いますよね。
保育士をしている友達が、
「園の指示で保護者の方に加配の必要性を伝えたら、怒って転園された。」
とかなり揉めてしまいました。
その友達は自分の発言で大変な事になりとてもショックを受けました。
それがきっかけで保育士を辞めてしまいました。
その友達は人の気持ちがわかる本当に優しい子です。
子供も大好きで。加配の担当になった時も、
「ダウンの子はみんな素直でかわいいの。」
どの子にも愛情を持って接しているのが伝わってきました。
相談に乗れなかったことが本当に悔やまれる…。
その話とは全く別の園での事で、反対の立場からの意見も。
「加配が必要って言われたから喧嘩して前の園から移ってきた。」
そうやって転園された方の話も聞きました。
それぞれどんな発言でどんな雰囲気だったかはわかりません。
みんなお子さんの事を思っての言動でしょう。
しかし、転園した側は外聞を気にしてしまう親の気持ちに偏っていませんか?
人間誰しもそういう部分は必ずあります。
もしかしたら園の配慮も説明も足りなかったのかもしれない。
でも一番大切なのは「子供にとって何が大事?」ということ。
加配の先生は一人のお子さんにつきっきりではない。
他の友達の先生でもあります。
幼稚園児の時から、「あの子は何か特別・・・。」と敏感に察して距離を置く子は稀です。
そんな考え方をさせてしまうような園は今時ないと信じたい。
(困った認識の先生がいる時は戦いたい!)
~加配がついてラッキー!~
発達障害かそうじゃないか。グレーゾーンの子は特に小さいうちはわかりにくいです。
しかし、こんな時期からこの制度が受けられるとしたら、ラッキーと考えてほしいです!
市の補助で手厚く見てもらえるんです。
加配がなかったら、タローは友達と打ち解けられなかった。もっとトラブルを起こしていた。
タローが迷惑をかけた友達のおうちへ私が謝りに行くの事も、もっと多かった…!
「結局は自分にも返ってくるんですよ~!」
本人も周りも、親が加配に対してもっと理解してほしい。
加配が付いていることは仲良くしないなんて親は時代遅れ。
そんな偏見に振り回されず、せっかく受けられる制度を逃さないでほしい!
小さい頃のケアは早ければ早いほど効果がある。
悩んでいるお母さんの心に届きますように。