3日続くタローのつばをかけてしまう問題行動のお話。
やめたくてもやめられない、問題行動
本当にやめてほしい…
マチ先生は園でじっくりお話をしてくれます。
もちろん私も帰ってからじっくり話をして、タローも反省の様子を見せてくれます。
~4日目~
もう遠くからわかる…マチ先生のハの字になっている眉毛。
…またやったな…!
今回は相手が嫌がってるのを見て、楽しんでいたと…!
マチ先生と2人でタローに聞いてみました。
しばらく目線を合わせずだんまりするタロー。
タローの気持ちを教えて?
…6歳のタローの、一生懸命ふりしぼって話してくれた言葉。
物凄く葛藤しながら話してくれたのがわかりました。
多分本当にそれが本心だと思い、マチ先生と2人で何も言えなくなりました。
私も毎日目を光らせて、やってしまう時は何度でも話します。
タロー君の中でブームになっているのかもしれません。
ダメだとわかるまで、一緒に頑張りましょう!
もう…マチ先生の言葉に、私は泣くのをこらえるのに必死でした。
この3日間…
さとすように話してもダメ。
叱ってもダメ…。
家に帰ってから、私はタローに泣きながらお願いしました。
お願いだからつばをかけるのはやめて。
お母さんが泣いているところなんて見たくないですよね。
しかし私はもうどうしていいか、わかりませんでした。
タローは流石に神妙な顔をして「うん…わかった。」と言っていました。
そこで少し私もクールダウン。
すると、ある事を思いつきました。
ポケットサイズのメッセージカードに「つばをかけない」と書き…
タローが当時大好きだった、妖怪ウォッチのシールを貼りました。
お母さんとジバニャンがついてるよ!
と言うと、嬉しそうに頷いていました。
効くとは思わなかったけど、何か形にして私のメッセージを身につけていてほしかったんです。
~5日目~
マチ先生が、困った顔をしているけど少し様子が違う。
おお!カードが効いたのか?
と言うと嬉しそうでした。
しかしカードは別に一回も触らなかったそうです(笑)
途中で思いとどまったり、時には友達をはずしてかけたり。
それがその後も少し続きましたが、発生から10日後にはピタッとなくなりました。
もうその頃にはカードもボロボロ。
触ってないけど、ポケットにはずっと入っていました。
周りの大人の関り
何をしても止められないのかと、当時は本当に困りました。
根気良く接していたから?
時期がきたから?
なんでつばをはくのが収まったのかは正直よくわかりません。
しかし、周りの大人が必死になってやめさせようとした事。
これは確実にタローに伝わっています。
「~だから、これはやってはいけないよ!」
賢い子はこれで十分わかります。空気も読みます。
タローは、もしかしたら放っておいても収まったかもしれません。
でも、収まったその時には周りに誰もいなくなっていたかもしれない。
・タローの事を理解して、根気よく話してくれる。
・タローの事を止めてくれる。
・お友達にタローから謝らせてくれる。
・お友達にもフォローをしてくれる。
これを大人がやってくれた事は、タローにとって非常に大きな安心を与えます。
自分の為に必死になってくれる人がいる事。
それが幼少期の発達障害のケアに必要だと感じた出来事でした。